平屋住宅と間取り

平屋住宅の魅力のひとつに、上の階の重さを考慮せずに設計できる点があります。屋根の重さだけを考慮すれば良いので、壁の数や配置に自由度があります。太陽光発電を行ないたい場合は、太陽光発電用のパネルと架台を屋根に設置しますが、設備は決して軽いわけではありません。平屋住宅ならば太陽光発電のパネルと架台に対する耐久性も高いので、屋根を全面的に利用してパネルを設置するのも容易です。注文住宅は自分なりのアイデアを発揮できる住まいづくりです。新築の一戸建てならば、遠慮なくアイデアを工務店に伝えましょう。工務店は住まいの安全性に配慮して、建築基準法や自治体の条例に適合する一戸建てを設計してくれます。平屋住宅の魅力を最大限に発揮してもらいたいときは、耐震性能を確認すると良いでしょう。二階建ての一階よりも、平屋住宅の一階のほうが開口部を多く設計できます。広々としたリビングルームに、床から天井まで届く間口のスライド式の窓など、耐震性能を備えている状態で施工してもらえます。低層階の制限がある住宅地でも、平屋住宅ならば問題なく設計できるのもポイントです。地面よりも高く基礎を施工して床下の湿気を減らせるように設計してもらったり、天井の高さを一般的な住まいよりも高めに設計してもらえますので、自然光を獲得しやすい室内環境に仕上げられます。二階建ての吹き抜け空間のような天井の高さでリビングやダイニングを施工できるのも、自然光を獲得しやすくできるポイントです。注文住宅は天井の高さを一般的な住まいよりも高めに設計できるので、身長の高い家族がいるのなら朗報です。建売分譲住宅のように、ある程度の規格で統一されて設計と施工がされている住まいは、扉の間口で低い場合もあるからです。梁が高い位置に施工されていても、壁材や部材の貼りあわせがあると、頭をぶつけやすい箇所が発生しますが、注文住宅は家族それぞれの体格などに対応して安全に動ける住まいに設計してくれます。注文住宅だからこそ実現できる設計と施工ですが、新築だからこそ実現できるアイデアもあります。低い天井を高くするのはリフォームでは困難だからです。高い天井ならば、将来的に天井に板材を施工して全体的に低めに調整できます。床を、かさ上げするリフォーム術もあります。平屋住宅を天井が高めに設計しておくと、天井と床のリフォームの応用範囲が広がります。床下が高めに設計されていると、床下の配管回りのメンテナンス作業が容易になり、維持管理しやすくなります。